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2014.07.28

フジロックフェスティバル(2014/7/26)に行ってきました。

てなわけで5年ぶりに1日だけ行って参りました。

今回久々に行って分かったことですが、フジロックはサマソニと比べると招致しているアーティストの方向性が明らかに年輩の音楽ファン志向であるにも関わらず会場の環境は宿泊施設・地理条件含めあきらかに年輩には厳しすぎる条件なので

・ホテルを予約出来ない限り年寄りには体力面で複数日参戦は厳しい

・雨具は当たり前として、長居するにはキャンプ用品の折りたたみイスは必須アイテム。とにかく座れる場所がほとんどないので

これは押さえておくべきですね。雨は5年前の経験ではそんなに気温低くもならんので雨具さえちゃんと着ておけばよっぽどの大嵐でも無い限りそんなに気にはならん。

まぁ今回行った土曜日は丸1日カンカン照りでしたが。

今回はラウドロック系はパスしてゆるふわマターリ系な人をあえて選定して見てみた。

まず朝イチは会場の一番奥のオレンジコートに中央アジア(ロシア国内)のホーメイの楽団(Huun Huur Tu)を途中まで見てその後グリーンステージへ。そこで3組続けて観る。

・ウルフルズ

活動再開後初の夏フェスかつフジロック初参戦とのこと。とにかくセトリがこの時間枠の中で考えられ得る最高な並びで。最後の「バンザイ」→「ええねん」の流れは最高だったな。

これまでのロッキン等含め、ライブ観たのは今回が初だが、あんだけ真っ直ぐで分かり易くてインパクト強い存在って実は絶妙のバランスで成り立っていて、この人達のフォロワーは出て来そうで出て来ない気がする。

・The Waterboys

結成31年目で初来日とのこと。特に事前に予習してきた訳でもなくぶっつけで観た。ちょうどこの時間にちょっと疲れが出て隅っこで座りながらぼーっとした頭で聴いていたので、特に後半はちゃんと聴けてないけど、代表曲”The Whole Of The Moon”を1曲目にやってくれたし、ベテランながらのクオリティの高さは感じ取れた。

・Travis

今回楽しみにしていたライブのひとつだったが、もう完全にこれまで色々フェスで見て来たライブの5本の指には入る素晴らしい内容。好きな曲みんなやってくれたし、何の曲取ってもこの人達の曲は聴いてる側を幸せな気分にさせますね。メンバーが全員ものすごく仲が良いのが観ていても分かるし。

2曲目の”Selfish Jean”とか中盤にやってくれた”My Eyes”が個人的には好きだが後半特に”Closer”から最後の”Why Does It Always Rain On Me?”までの流れは正に神展開でした。

その後フィールドオブヘブンに移動。

・The Lumineers

1日目はグリーンステージに出演して2日目はこのフィールドオブヘブンに登場。今年アメリカでは”Ho Hey”が大ヒットしていたが、個人的にはグリーンでじっくり聴くよりはヘブンの雰囲気で飲み食いしながら傍目にマターリ観るのがちょうど良い雰囲気に思えたし、バンドも会場の雰囲気に合わせてリラックスしてパフォーマンスしていた様に思えた。

日が暮れ始めた頃に隣のオレンジコートへ。

・Jake Shimabukuro

当然以前から名前だけは知っていたので興味半分で聴きに行ってみたがまぁ驚き。あのウクレレ早弾きはもはや変態の領域。日本の伝統的な曲を、と弾いた「さくら さくら」は完全にウクレレが日本のお琴と化していたし、別の曲ではウクレレから完全にエレキギターの音を出していたし、あそこまでくると逆に楽器がウクレレである必要性を感じないというか(良い意味で)。

・Arcade Fire

今回はほぼこれが主目的だったのでグリーンステージに再び移動。裏のホワイトのManic Street Preachersも大好きなので時間被ってなければ絶対観に行ってたのだがこれは仕方ない。(Manicsは2007年のサマソニでは観た)

CDは聴いていたがライブがどういうものかというのは噂でしか聞いていない状態で観たのだが、まぁ想像の遙か上の次元を行く内容で。曲ごとにメンバーが楽器を次々入れ替えるわ(特にレジーヌ嬢の「パーカッションでも鍵盤楽器でも演技でも何でもこなす」っぷりは凄まじい)、ドラマ仕立てな演出もあるわ、ハリボテの着ぐるみがなぜかYMO “Rydeen”のカバーで出て来るわ、最後の方にはど派手な紙吹雪と、確かに今のバンドの中ではエンターテイメント性という点では純粋にトップクラスなのは良く分かる内容。ラスト定番の”Wake Up”の場内全員大合唱での一体感は鳥肌モノ。

昨年サマソニでMuseを観て「3人なのにあの音の拡がり様が信じられない」という印象を持ったのだが、そういうレベルの音を出せるミュージシャンが3人から10人以上になって、さらに増えた人数分楽器の種類を増やして音を出したらどうなるか、というのが、このArcade Fireのライブを聴いての直感的な印象。

音楽自体もジャンルの区分け様がないというか、とにかくバラエティに富んでいて、いわゆる「オルタナティブロック」の究極の姿ですね、これは。

ライブ自体の雰囲気を少しでも知っていただく為に動画はPVではなく2007年のGlastonburyのラスト”Wake Up”を。

その後はウトウトしたりウロウロしたししつつ早朝まで現場に居着いて翌朝1番の電車で帰宅。このスケジュールではやはり1日が限界だな(苦笑)。

とにかく今回1日だけで、少なくとも自分がフェスで観たライブの5本の指に入るライブが2つ(TravisとArcade Fire)観られた、というだけで十分行った甲斐がありました。

さて、来月のサマソニは2日行くかどうしようか考え中だが、多分2日行きます。金曜晩のソニマニはさすがに体力的にパスする見込みですが。

2010.10.05

パリ観光&ロンシャン競馬場・凱旋門賞観戦記

予告通り、パリ・ロンシャン競馬場に行って参りました。フランスは生まれて初の入国です。これまではトランジットでも通過した事無し。
まぁ現在ドイツに住んでるので、飛行機で1時間10分で空港まで行ける恵まれた環境な訳ですが。

土曜日の夕方にパリ入りして夜までぶらぶら歩き回った後、凱旋門近辺の安いホテルに宿泊。
充電用のコンセントがテレビ用1個しか無く、部屋もほぼベッドとバスルームしか無い。廊下も暗くて鍵穴に鍵を入れるのすらとまどうほど(もちろんカードキーなんて最新の設備もない)
海外、特に大きな都市の場合、ホテル代は中途半端にケチらない方が良い事を実感しました(爆)

さてそれはともかく、日曜日は朝早々にホテルをチェックアウトし、とりあえず観光地を順繰りに巡回。

Arc_de_triomphe_de_letoile_3

Tour_eiffel

で、観光はこの程度にしてパリの西はずれ、ブルゴーニュの森の西側にあるロンシャン競馬場へ。
メトロの最寄り駅であるPorte Maillot駅から無料のバスが出ている。

凱旋門賞というとみんな綺麗に着飾った貴族みたいな格好の人が多い、みたいな、いかにも田舎モンの発想っぽいイメージを持っていたが、いざ行ってみると客層は確かにこの週に限ってはスーツにネクタイの人の割合が多いものの、日本の競馬場に居がちなおっさんの様な格好の方も意外に多く、競馬ファンの客層って意外に日本も欧州も変わらんのかな、と。
但し女性はやはり鈴木淑子みたいな帽子被っている人が多かった(笑)。

競馬場に到着。競馬場の造りは何気に日本の競馬場に似ている。
あくまで個人的な感覚なので御了承頂きたいが(笑)、入場ゲートやスタンドの感じが一番近い日本の競馬場はJRAよりむしろ大井競馬場。スタンドなんかはむしろJRAの競馬場の方が豪華かも。

入場券売場及び入口。窓口で入場券を買ってすぐ脇の入口から入る。自販機は無し。

Longchamp1

入場券。通常の日曜日は4ユーロだそうだが、凱旋門賞だけは特別に倍の8ユーロ取られる。

Entryticket

スタンドはこんな感じ。1Fなんかは、JRAの競馬場よりはちょっと小さめかな、と。座席も無いし。

Longchamp2

Longchamp3

スタンドの裏、パドック等のある側には、日本の競馬場と同じく食べ物や酒(ワインやシャンパンやビール)を売ってる店やら土産物店やらが点在して、人も相当多い。まぁ1年で間違いなく1番多い日だろうとは思うが。

Longchamp4

Longchamp5

で、馬券売場。マークシートもあるみたいだが基本的には窓口で口頭で買う。
一応英語も通じるが、いちいち種類とか流しとかボックスとか説明するのが面倒なので、
紙に組合せを数字で書いて買った。最初「流し」と「ボックス」を勘違いされそうになったが(笑)

Longchamp6

ちなみに買った馬券は前走ニエル賞勝ちの1番人気の3歳馬・Bekhabad(ルメール騎乗)を軸に何点か流し。あえて人気どころの古馬Fame and Gloryとか、英ダービー馬のWorkforceは久々なのがいやだったのであえて消し。結局そいつにやられた訳だが(^^;;)
もちろんナカヤマフェスタとヴィクトワールピサにも流し。

で、凱旋門賞は第6レースだが、この日は第1レースから全部G1レース(笑)。でも他のレースに関しては馬が分からんのもあり馬券はパス。見るだけにした。
また、5レースのパドック以降は良い位置をキープしたくてパドックに張り付き。
パドックにも本馬場のレース実況するモニターがあるのでそれでも全然問題無い。日本の競馬場じゃまず有り得ないが。
ちなみに5レースのG1(1400mのフォレ賞)はペリエが勝っていた。他にも前述のルメールにスミヨンにと、日本の競馬にも毎年来ている馴染みのある名前の騎手がここでも良く出てきている。

これだけ全部G1レースとなると、やはり乗る騎手も相当一流しか出て来れない様で、当然騎手の数なんて全国中に相当な人数いるハズだが、どのレースにも大体「日本の競馬ファンなら名前を聞いた事のある」様な騎手しか出て来ない。
恐らく彼らは欧州の中でも一番トップクラスという事だろうな。

第5レースの前のパドック。

Paddock1

レース後は勝ち馬含め基本的に一旦パドックに戻ってきて、パドック内で表彰等が行われる。G1だからだとは思うが。

第5レースの表彰式でインタビューを受けるペリエ

Paddock2

その後いよいよ凱旋門賞のパドック。客席はもちろん、パドック内にも異様なくらい人だらけになる これは欧州の競馬ならではの光景。
(日本でもJCなんかでは結構関係者でパドック内に人が多い光景を見るが)

7番はナカヤマフェスタ。

Paddock3
19番はヴィクトワールピサ。

Paddock4

蛯名騎乗で周回するナカヤマフェスタ。(もう周りが暗いのもあり、ピントを合わせるのも一苦労だったが、うまい具合に本人だけにピントがそれなりに合ってくれた)

Paddock5

同じく武豊+ヴィクトワールピサ。

Paddock6

パドックの客席側の柵には日本ではお馴染みの横断幕もあったが、さすがにロンシャンでは相当浮きまくっていた(笑)

Paddock7

でもこうやって応援に来ている日本人の心情はすごく理解出来る訳で。全然「恥ずかしい」とは思わないし、むしろ嬉しい気分になる。自分自身が日本でなくこっちに住んでるからかも知れんけど。

だって考えてもみて下さいよ。今まで日本で普通に競馬場に通って、普通にレースに出ているのを目にしていた騎手や馬が、こんな地球のほぼ裏側までわざわざやって来て、現地の超ハイレベルな馬ばかりが集まるレースに乗り込んで、日本と同じ様な姿でレースに臨んでるんですよ。
やっぱりその姿を目の前で見ると、結構グッと来る物がありますよ。

Longchamp7

さて、レースについてはもう報道で散々伝えられているので御存知だとは思うが。

凱旋門賞(G1)の結果(JRAホームページより)

ナカヤマフェスタ2着は本当に惜しかった。
蛯名は完全に勝ちに行く競馬をした。直線はスタンドでモニターで確認しながら見ていたが、残り200m辺りでは見ていて正直「勝てる」と思った。
でも道中ヴィクトワールピサとほぼ同じ様な位置取りで馬群の内に居たWorkforceが馬群を割って伸びてくると、最後の100m位はほぼ脚色が同じで結局届かず。まぁ勝った相手には力負けだった。仕方ない。
水上学氏が書いていたが、非社台生産馬でしかも父内国産馬がこれだけ走ったというのは、日本の生産者にとってこんなに励みになるニュースは無いと思う。
米国産のエルコンドルパサーでの2着とは全然価値が違うと思うな、個人的には。

ヴィクトワールピサは馬群をなかなか捌けず最後もじりじり伸びはしていたが結局7着。弥生賞道悪で勝ってたから馬場が悪くても走れない馬じゃないし、ひょっとして距離の問題もあるのかも。

ナカヤマフェスタ、ここでこれだけ走ったんだから、個人的にはJCはパスで有馬に向かって欲しいな。今年からG1馬が有馬で上位に入るとボーナスが出るというルールが出来たし(明らかに有馬回避防止策だと思うが)。
個人的にも、各馬の陣営には、JCでその年の競馬を終わらせるよりは、みんな年末最後の総決算、という気分で見る側も臨んでいる”有馬記念”をその年の締めくくりのレースに選んで欲しい、と思う。

ーーーーー

で、凱旋門賞のレース終了した4時半前あたり、ビデオで着順を見直したところで、馬券も外れていたので競馬場から退散。
ホントはパドックの表彰式あたりも見て帰りたかったが、帰りの交通機関がどの程度混むのか予測しづらい所もあり、夜のドイツ帰りのフライトに時間の余裕を取る様に早めに帰る事にした。

個人的感想としては、競馬場の雰囲気は日本も欧州も意外に同じ、という点が最も大きい。
欧州ってもっと敷居の高い存在なのか、と思っていたが、競馬場に行ってみると全然そんな事は無かった。
日本人が多かったというのもあったかも知れんけど。

次はアメリカのブリーダーズC観に行ってみようかなー(爆)。さすがにそれは距離もあるしやめておくが(^^;;)
来年もぜひ行きたいので2,3頭ぜひともエントリーをお願いしたい。ナカヤマフェスタ陣営は来年も出る気満々の様だし(今年の結果なら、エントリーさえすりゃ文句なしに出走可能だろう)。楽しみ。

2010.08.22

日本を外から見ていて気付くこと。

あんまりこっちを放置してつぶやいてばかりいると短い文章しか書けない体になってしまいそうなので久々にこちらも(笑)。

というか、つぶやいているとなかなか短い文ではまとめづらいなぁ、というネタがぼちぼち自分の中で集まりだしてきたのでここで改めて書き直してみたいと思う。

ーーーーー

まず今日ちょっとつぶやいた電話の話。
ドイツはドイツテレコムという、日本で言うとNTT的な1社が固定電話はほぼ独占状態なのだが、それ以外に格安電話会社というのが何社も存在していて、単にその会社の頭の番号(5ケタとか6ケタ)を付けて電話すれば料金もドイツテレコムと一緒に引き落としになる、という仕組み。

で、当然たまには日本にも個人的に電話を掛ける場合がある訳だが、普通にドイツテレコムを使うと固定電話で80セント/分、携帯電話だと1ユーロ/分以上。
ところが格安電話会社で最安のものを探していくと、固定電話だと2セント/分以下、携帯でも5セント/分以下の通話料金で日本に電話出来る会社が実際に存在する。
格安電話会社の日本向けの通話料金比較表をまとめてくれる便利なサイトがあるので、これで日々確認出来る。

これは部屋の固定電話から掛ける場合の話だが、じゃぁ携帯はどうかというと。

海外から期限付きで来ていると携帯電話を何年縛りとかの契約で買うのは色々後で大変そうなので(iPhoneがどうしても使いたければまぁそっちで買うしか無いが)、大抵の人はプリペイドの携帯を買う事になる。
プリペイドなら、携帯屋や電気屋に行ってパスポート見せてサインするだけで何10ユーロとかであっさり買えてしまうし。

で、個人的にはVodafoneのプリペイド携帯を持っているのだが、ドイツのVodafoneのプリペイド携帯の料金コースの中には国際電話を良く使う人向けの”International”コースというのがある。
それは毎月必ず1.99ユーロを基本料金として払わなければならないのだが、それさえ払っておけば、日本の固定電話には9ユーロ/分、携帯電話にも19ユーロ/分で「普通に日本向けに+81付けてかける」だけで使える。わざわざ格安会社を使わずともこの値段レベル。
日本でドイツに携帯から電話する事を考えると、こんな値段で普通に掛けるなんてとてもじゃないが想像出来ない。

電話料金だけじゃなくて、ドイツに居ると気付くのは、電気代を初めとした「生活に必要な」サービスの料金が総じて日本と比べても安く感じること。
電車賃なんかもそう。ICEという特急など、同じ時間乗っていても新幹線の半額くらい。

冬になるとほぼ全国全ての世帯に暖房用の蒸気が供給されるので、暖房の燃料代も日本の灯油代とか電気代みたいな形の出費にはならない。

一方で、ちょっと高い食べ物とか高級なレストランで食べたり、輸入食材なんか買ったりすると日本と比べて高く感じる時もある。普通の食べ物とか飲み物は日本とそんなに値段は変わらない。

自動車なんかは中古でもやっぱりベンツやBMWの価格は日本と大して変わらないし、ガソリン代も日本で「いつもより高くなってるな」と感じるレベルくらいの価格帯か。
ただ、高速道路が一切無料というのが車の維持費を下げるのに相当影響している気はする。
当然渋滞避けて高速道路走っていれば燃費は一気に良くなるしね。

ちなみにドイツでは消費税率は19%、食料品のみ7%(飲食店除く)。日本が5%だ10%で議論しているレベルをはるかに上回る。
(ヨーロッパは大体どの国も、食料品以外の消費税率は20%前後だが)

ーーーーー

で、まとめて思うのは、明らかにドイツ含めたヨーロッパって、「贅沢品は日本より高いけど、公共料金とか電話とか鉄道とか、誰もが使う物の料金は意外に日本より安い」という傾向があるな、と。
ヨーロッパと日本、どっちが住む人に優しいかは言わずもがなで。というか、非常に合理的・リーズナブル。金持ちにとっても貧乏人にとっても。

日本は電話代とかなかなか(ヨーロッパの様なレベルには)安くならないし、電気代やガス代も高いし(オール電化のマンションだとまぁそこそこ安くはなるが)。
その一方で牛丼が270円だか250円だかの10円20円の争いでアホみたいに安さ争いをしている。牛丼食わない人には何一つ生活への影響が無い、そんなところでの争い。
「そんなもん別に必死に値段下げなくて良いから、公共料金とか電話料金を同じ様に値下げしてくれ」と思ってる人いるんじゃないの?

先日、日本が中国にGDPで抜かれたなんてニュースが流れていたが、GDPが伸び悩む最大の要因と言われている「個人消費の落ち込み」。
あれなのだが、そもそも日本の市場って、贅沢品みたいな「別にそんなに値段下げなくても買う人は買う、買わない人には関係無い」物ばかりがどんどん値段が下がって、一方で「絶対国民全員が生活の為には支払わなければならない」電気代とか水道代・ガス代・電話料金があんまり下がってこない、そりゃこんな状況じゃ消費なんて伸びていく訳がないと思うのだが。
明らかに日本ってものの値段の設定がおかしいと思う。海外に来て暮らせば良くそれが理解出来る。

では、なぜそんな「本来価格下げなくても良い贅沢品」がそんなに値段を下げる事になるのか。
これは以前から「ガラパゴス携帯」等でさんざん指摘されている日本の全てのビジネス分野における問題。同じ分野に競合他社が無駄に多すぎるのが最大の原因。
国内で何社も同じ様な製品を同時に売るから、安くしないと買ってくれないので互いにどんどん無駄な価格競争を繰り返していく。それが日本で起こっている事だと思う。
まぁこれは戦後高度成長期を通して日本政府が進めた護送船団方式の負の遺産だとは思うが。

この「無駄に多い日本国内競合他社」が、グローバルビジネスの世界で何を起こしてるかというと、例えば他国の企業と競合入札で争う様な場面にもかかわらず、同じ国内の他社との争いにまで神経を使わなきゃならなくなる。明らかに他国の競合他社より余計な労力を費やす事になるわけ。
大体競合入札に参加するって以上、他社との技術力とかリソースのレベルに「圧倒的な差」は無いのは当然。(そんな差があれば、勝ってる会社以外はわざわざそんな争いに本気で参加したりして来る訳がない)
その「同じレベルのリソース」を使う効率が明らかに日本の方が悪くなってしまうわけ。日本同士の争いにまで気を遣ってしまうために。そりゃ海外の企業より不利だわな。

何か、日本って国が今どうして伸び悩んでいるのか、その原因の一つが見えてきた気がした。

ーーーーー

写真は特に本文とは関係無し。先日観光で行ってきたベルリンのブランデンブルグ門。

Brandenburgtor

同じ様に、つぶやいていて自分の中で盛り上がったネタをもう1件明日投下予定。

2010.07.05

日帰り国外旅行第2弾 ブリュッセル

もう何週間もこっちを放ったらかしにしていたが、言い訳をするとメインPCのiMacが船便で2ヶ月掛かって今週ようやく届いたので、それまで少し我慢していた、というのもある。
旧型のMacBookではやっぱりFirefoxを動かすのは速度的に厳しいし。

さて、前の記事のアムステルダムに続き、もう1週間前になってしまうが、特急列車による日帰り国外旅行(海は越えてないので海外旅行ではない)第2弾という事で、今度はベルギーのブリュッセルまで行ってきた。
先日のアムステルダムは現在住むデュッセルドルフから直行のICEがあるが、ブリュッセル行きはケルン発の物しかなく、デュッセルドルフからケルンまでは普通の電車で移動(まぁ快速電車で20分程度か)する必要がある。

Koeln

この5番線の表示をご覧になると分かるが、フランクフルトあたりから来たICEの前半分の編成と後ろ半分の編成がこのケルンで分かれて、片方はアムステルダム、もう片方はブリュッセルに行く、という事だったらしい。

ケルンからブリュッセルまでは2時間弱 途中に止まる駅は国境手前(ドイツ側)のアーヘンとベルギー入国後のリエージュの2駅だけ。
途中通ったリエージュの駅は駅舎が妙に最先端の建築っぽい建物だった。

Liege

ブリュッセルの方ではブリュッセル北駅・南駅の2駅に停車(間に地下駅の中央駅というのもあるがそこは通過)。終点は南駅なのでそこまで乗る(ちなみに街の中心部は中央駅近辺)。
とりあえず南駅から街の中心に出るには何らかの交通機関に乗らなきゃならんのだが、地下鉄の切符をどこで買えば良いのかイマイチ分からず、1時間弱くらい色々駅近辺をうろつき回った結果、地下鉄入口の有人窓口で買えば良い事が判明。
というのは、この国は切符を買うのに電子マネーみたいなカードを買って、切符の自動販売機は全てそのカードでしか買えない仕様になっている(現金の入れる口が無い)ため。

とりあえず4.5ユーロだったかで1日乗車券を買って中心部の駅まで乗って移動。最初に降りた地下鉄の駅から地上に上がるといきなり目の前にこういう怪しげなお店が(笑)。

Brusselj

まずはこの市街の最も有名な観光スポットであるグラン=プラス(大広場)へ。

Glandplace1

ブリュッセル公園の南側にある王宮。

Palaisroyal

当然有名な小便小僧(Manneken Pis)も見に行った。毎日違う服装を着せられているらしいが当日はこんなの。こう見ると水を供給する仕組みがものすごくシンプルなのが分かる(笑)。

Mannekenpis

さて、ベルギーというともちろんベルギーワッフルなのだが、売ってる店は街中至る所にあり、この写真の店はその小便小僧のある道の、像の向かいにある店。
これを見ると分かる通り、ワッフルの上にフルーツやらクリームやらチョコクリームやらを一杯乗せて食べるパターンが多いが、個人的にはあまり色々乗せすぎるとベースのワッフルの味がほとんど分からなくなるので、シロップのみのシンプルな食べ方の方が良いと思った(笑)。

Waffle

そのあとたまたまグラン=プラスに戻ると、お祭りみたいなのをやっていて、中に人が入って歩いて動く人形が色々と出てきていた。何のお祭りなのかは良く分からんが。

Glandplace2

王立美術館前の広場

Museum1

また、夕方の帰りの電車に乗る2時間前位には、街の中心からちょっと外れた高い場所にある、昔の万博会場近くのヘーゼル公園にあるアトミウムだけ見て戻ってきた。

Atomium

行きのケルン→ブリュッセルの移動は先日のアムステルダム往復と同じドイツの特急・ICEだったが、今回帰りのケルンまでの特急は同じルートを走るベルギー国鉄の特急・タリスを利用。写真は直接乗ったタリスではないが。

Thalys

車両の形はICEよりはフランスのTGVに似た感じ。
スピードもそれぞれの国の特急と似た様なもんだが、こっちの特急は外装以外に中の座席等のインテリアも赤系の色になっていて、無線LANも来ていたし(ICEも新しい車両には来てるみたいだが)、結構快適だった。
ちなみにブリュッセルにはこのタリスにドイツのICE、フランスのTGV、イギリスにユーロトンネルを渡って行くユーロスターと、あらゆる特急を同じ駅で観る事が出来る。
(ちなみに、ブリュッセルからユーロトンネルを通ってロンドンまで行く距離と、パリまで行く距離って実はそんなに変わらない。むしろロンドンの方が短いかも?)

で、元々乗る予定だったタリスは切符には「3番線から発車」と書かれており、駅に向かうと確かに掲示板にも3番線と書いてある。

ところが3番線で待っていると、出発予定時刻の15分前くらいにホームに入ってきたのは、パリから来た「ブリュッセル止まり」のTGV。

Tgv

で、発車予定時刻10分前を切っても、このTGVから降りる客の列が一向に途切れる気配無い。
ここで、いやな予感がしてホームを降りてもう一度電光掲示板に見に行ったら、案の定いつのまにか6番線(全然違うホーム)に変わっていた。
駅構内の放送流してたんだろうけど、そんなの聞き取れんって(笑)
6番線に行ったら普通に止まって待ってるし。客も普通に乗り込んでるし。

これ、これまでドイツでずっと鉄道を通勤にも使ってたから、ヨーロッパの鉄道ではそういう事がある、ってのを何となく理解していたので、「嫌な予感がしてホームを改めて確認」という行動が出発10分前に出来たからまだ良かった。
これが「慣れない一人旅」だったら確実に出発時刻になっても気付かずに乗れていない所だったと思う(笑)

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以下、ブリュッセルの街で気付いた事とか。

・このブリュッセルという街は完全にフランス語圏の地域で、街中の人は通常の会話は全てフランス語。この言葉に関しては自分はまるっきり知識が無いのでガチで何の話をしてるのかさっぱり分からん。発音もすごく日本人にはとっつきにくい言語だし。

・ベルギーの公用語はオランダ語とフランス語なので、全ての街中の看板は2カ国語以上で書かれている。ただ公の看板等、英語の文字はかなり少ない。やはりフランス語圏だからかも知れない。というわけで、正直、英語しか分からない日本人にはフランスと同程度の敷居の高さはあるかも。オランダの方が英語は普通に使えた。

・アムステルダムに行っても思ったが、ヨーロッパの国の「首都」というのは、基本的には「観光都市」的な要素が多いんだな、と。EU本部なども街の中心にはなく、ちょっと外れた場所にあるし。

・ベルギーというと、あのチョコレートのGODIVAの本場で、ベルギーのチョコレートは当然世界的に有名な訳だが、駅のチョコレートの売店などに行くと、通常旅行先の空港免税店みたいに「GODIVAだけが他のブランドのチョコレートより1ランク値段が高い」という感じでもない。他のブランドもGODIVAと大して変わらない値段をしていた。

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では今回はこんなところで。

2010.06.07

日帰りでオランダ旅行

今週末は土曜日に日帰りでオランダのアムステルダムに行ってきた。
生まれて初めての「陸上移動による国境越え」(笑)。日本に住んでる限り絶対体験出来ないし、ヨーロッパならではの体験ではある。
ちなみにまだマイカーが運転できる環境が整っていないので(保険やら名義変更やら、この国はやたら時間が掛かるのである)、ドイツの高速列車・ICEを使っての移動。
これは日本で言う新幹線、フランスで言うTGV的な位置付けの特急列車である。但し線路は基本的に他の列車と共通。

Amsterdamsta1

デュッセルドルフから時刻表上では2時間10分強でアムステルダムに着く。ただ今回は行きは何か良く分からん車両トラブルで度々停車、帰りは運転席近くの最前列に座ってたらすぐ後ろで酔っぱらいっぽい若い男が大騒ぎしてるので車両を止めて何かやってたりしてこちらも遅れ。とにかく何かあるとすぐ止まってしまうので15分とか20分遅れは普通って感じ。
まぁ昔大事故をやらかしてるだけあって、妙に慎重な運用をしている、という感もあるが。まぁたまたまかも知れんけど。
ちなみに往復で2等客車の客席指定まで行って合計112ユーロ。(1万4千円位か)往復で、だから、日本で同じ時間乗ってる新幹線よりは格段に安い。

で、肝心の国境越えだが、国境の部分ではなぜか線路の両脇に壁があってどこが国境なのかはさっぱり分からんまま越えていく感じ。当然EUの国同士なのでパスポートのチェックなど全く無し。
従って、国境を越えた事を確認するには、携帯電話の接続先の国表示で確認するしか無いのが実際のところ(笑)。
Vodafone-”DE”が、国境を越えるとVodafone-"NL"になる、という感じで。あとは看板の言語が変わる事位か。
でもヨーロッパって、こんな何時間列車に乗ってるだけで全然言語の違う国を跨いで移動出来るってのも変な感覚になるな。
ちなみに車内放送はオランダ語とドイツ語と英語の3カ国語だった。すなわち車掌は3カ国語操れる(もっと言うと、3カ国語を操れないとこの列車の車掌として務まらない)、という意味でもある。

アムステルダムは土曜日で良い天気だったのもあるが、とにかく人が異常に多い。恐らくほとんどが観光客。

Amsterdamsta2

Amsterdam_city1

この市は一応オランダの首都となっているが、実際の政治の施設はみんなハーグにあるので、基本的には観光中心の都市である。
その為かも知れないが、とにかくどの店に入っても、店の人は客が「オランダ人でない」と見て判断した時点で例外なく最初から英語で話しかけてくれる。だから英語しかしゃべれない外国人にとっては少なくともドイツやフランスよりはよっぽどしきいの低い国だ、と感じる。
まだ行ってないが、多分お隣のベルギーも似た感じなんだろうな。(あそこはそこにさらにフランス語も交ざってくる)

御存知の方も多いと思うが、この町はとにかく街中運河だらけで、その運河を船で観光している人も大勢いる。

Amsterdam_canal1

Amsterdam_canal2

Amsterdam_canal3

まず最初に有名なアンネ・フランクの「隠れ家」の展示館に行ってみたが、やはりここは観光客に大人気の場所で、もの凄い行列だったので諦めた。

Af_museum

で、次の目的地へ。今回のメインの目的は、アムステルダムの国立美術館とゴッホ美術館。同じ地域に2件ともある。

国立美術館ではレンブラントとかフェルメールといった有名なオランダ人の絵を堪能 昔の王国の歴史が分かる絵も並んでいて、なんでオランダのサッカーのユニフォームの色(ナショナルカラー)がオレンジなのかも理解出来た。昔のオランダ王国の王家の名前(オレンジ公)から来てるということ。

Rijkmuseum

ゴッホ美術館はその名の通りゴッホの展示が中心 たまたま特別展示で親友のゴーギャンの絵もかなり展示されていた。
ちなみに下記写真の美術館の壁にある名前から分かる通り、オランダでの正式な名字は”van Gogh”(ファン・ゴッホ)と「ファン」までが名字の一部。
尚、オランダではファーストネーム”Vincent”は「フィンセント」と発音する。どこぞやの地方局の番組のキャラの名前にもある「ヴィンセント」はあくまで英語読みで、オランダ地元の読み方ではない。

Vangoghmuseum

改めてゴッホの絵を色々と見ると、精神がおかしくなって最終的に自殺する直前の1,2年(1889~1890年)あたりの絵は明らかに何だか「来てる」な、素人が見ても。常人じゃない精神状態なのが感じ取れる。結果的にものすごい芸術性の高い物になってるんだけど。
それと、このゴッホという人がいかに日本の江戸時代の木版画に傾倒していて、いかにその画法を自らの作品にきっちり取り込んでいるか、というのも展示に説明付きではっきり示されていて面白かった。とにかく日本人が想像する以上の傾倒振りだったらしい。

普段は絵心など無いわしだが、改めてこういう超一流の画家の絵を生で一杯見ると、一流の人の物って予備知識が無くても一流と分かる、という事実に驚かされるな。
絵も音楽も、芸術的な分野には共通する事かも知れんな、と思う。
ちなみに両方の美術館とも、パンフレットはちゃんと日本語版が売られているので安心。

帰りのアムステルダム駅。この時間で6時過ぎだが、今は夏時間&緯度が高いのもあって大体この季節は午後9時半くらいまでは太陽が出ていて昼間の明るさ。ドイツももちろん同じ。

Amsterdamsta3

月曜日からは仕事でスイスに行くので、徐々にヨーロッパの「足を踏み入れた国」も増えて来つつある。
次はベルギーあたりかな。それよりはまずドイツ国内も色々回らなきゃいけないと思うが、それは車を準備してから。

2010.05.26

約1週間ぶりのネット(笑)

先週の日曜日にドイツに来て、水曜日の朝まではホテルに滞在していたのでネットにつなげていたんだが、アパートに入居して電話とADSLを申し込むと、工事は6/2以降、と。
というわけでその後約1週間弱、個人のインターネットに全く接続出来ない環境に追い込まれていて、iPhoneのバカ高い海外パケット通信を1日1回限定でつないでつぶやいたりしていたんだが、今週ついに我慢の限界(苦笑)

というわけで、会社帰りに、O2というヨーロッパの携帯会社のコレを購入して、プリペイドの3G回線で、ADSLが部屋に引かれるまではつなぐ事にした。
転送速度と料金の影響でまだフルの環境とは言えんが、まぁ不満な速度ではない。

デュッセルドルフ駅近くの携帯屋で適当な英語で購入したんだが、説明書は全てドイツ語オンリーで、独和辞典を引きまくりながら30分位格闘してようやく接続完了。
15ユーロのプリペイドカードを使って時間限定で接続してみたが、その後、パッケージの中に1日間無料接続のアカウントが5日分入っている事に気付いた(笑)。まぁありがちな話で。
ちなみに1日間接続アカウントは3.5ユーロ、1ヶ月接続アカウントは25ユーロで携帯屋で買える。

その携帯屋の店員はなぜか全員トルコ人だったが、こちらの英語も分かってるんだか分かってないんだか良く知らんが、フレンドリーに対応してくれた。

まぁ当面は動画とかは厳しいかも知れんが、しばらくはこれで行きます。

デュッセルドルフのAltstadt(旧市街・観光地になっている)の様子。

Dusseldorf1_4


Limp Bizkitのライブのポスターの脇になぜか日本のアニメイベントのポスター。

Dusseldorf2

ケルンの大聖堂。

Cologne_dome

2010.03.21

「日本人」の傾向。

いきなり私事ですが、5月から2年ほどドイツに赴任する事になりまして。

その赴任前に、海外赴任者研修ってのが会社であって、その中で異文化関連の講義で紹介された、有名なジョークの話。知ってる人も多いと思いますが。

豪華客船が、航海の最中に沈みだした。
船長は、乗客たちに船から飛び込むように、
指示しなければならなかった。
アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、イタリア人、フランス人、日本人の乗客に、
さて、船長は、なんと言ったか?

アメリカ人には、「飛び込めば、あなたは英雄ですよ」
イギリス人には、「飛び込めば、あなたは紳士です」
ドイツ人には、「飛び込むのが、この船の規則となっています」
イタリア人には、「飛び込むと、女性にもてますよ」
フランス人には、「飛び込まないでください」
日本人には、「みんな、飛び込んでますよ」
(世界の日本人 ジョーク集 早坂隆 中公新書より)

何か、このジョークから説明出来る事って一杯あるなぁ、と改めて思った次第。

例えば、エスカレータ。関西ではみんな右側に並び、関東含めたそれ以外ではみんな左に並ぶのは結構有名な話だが、この話を持ち込むと、しばしば自らを正当化したがる関西人(笑)は
「いや、世界的には右側に並ぶ方が標準なんだ」
などと、何のソースかさっぱり分からんネタを持って来たりする。

で、先日アメリカに出張に行った時に、アメリカ人はどうなんだろう、と思いながらエスカレータに乗って納得した。
アメリカ人は右・左、どちらに寄るかは人によってバラバラ、というのが正解。上の一部関西人の言うのは全然嘘。自分の目で見た事だから確か。

これって結局上のジョークの話につながるよね。日本人は取りあえず周りの人と同じ事に合わせようという意識がはたらくから、結果的にみんな同じ方向に偏ると。

テレビ番組だってマスコミだって音楽だってみんなそうで、最初の人がうまく行くとフォロワーが出て来るってのは別に日本に限った話じゃないけど、特に日本の場合はほぼコピーした様な物が乱発してくる傾向がある気がする。結局これって国民性なのかな、と思った。

上のエスカレータなんてのは、逆にこういう日本人の傾向が良い方向に働く、という風にも言えると思うけどね。みんな同じ方向に寄るから、急ぐ人とゆっくり行く人がうまく棲み分けられる、という面もあるし。
だからどっちが良い、悪い、なんて単純な話ではないけどな。
ただ、グローバル競争で日本がイニシアティブを取れない要因の一つである事は間違いないと思う。

2010.02.20

旅行先で見付けたもの

今週初めに戻ってきたアメリカ出張、月曜日の夜は飛行機の乗り継ぎの関係でサンフランシスコに1泊したのだが、その時、夜に街中の書店に入った時に見た物。

その書店の4FはCD屋で、ポップスの棚がアーティストの名前別に並んでいたのだが、そこにこの人のコーナーがちゃんとあった。
アメリカでどの程度の知名度かは不明だが、西海岸でアジア人が多いというのもあるかも知れん。
ただ、Ut○d○のコーナーは影も形もなかったが(爆)

Sf1_2

あと、同じ本屋の3Fに文房具とかグッズ売場があって、そこの、小さいぬいぐるみが売っているカゴの中になぜかこのキャラクターが。

Sf2

なぜこのキャラなんだ。
そしてなぜピンク色なんだ(笑)。

2009.12.29

COUNTDOWN JAPAN 09/10 (1日目)

というわけで、以前から書いてる通り、今年は幕張のみ開催となったCDJ、初日だけ行って参りました。

見たのはこんな感じ。
・PUFFY(Galaxy Stage)
・Perfume(Earth Stage)
・奥田民生ひとり股旅(Galaxy Stage)

・木村カエラ(Earth Stage)
・佐野元春 & THE COYOTE BAND(Galaxy Stage/後半のみ)
・坂本龍一(Galaxy Stage)

・flumpool(Moon Stage)
・ユニコーン(Earth Stage)

途中の感想やらは現場からつぶやいていたが、それをベースに曲名の間違い訂正とか、書き足りないあたりを補足してみる。
まともなレポート見たけりゃ、ロッキンのサイトへどうぞ(笑)

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Galaxy Stageの朝のあいさつは山崎洋一郎(当然ロッキン同様Earth Stageでは渋谷陽一だろう ちなみにEarth Stageのトップバッターは9mm)。くるりの岸田と「前説のネタは無いか」電話で探っていたが大した話もされず迷惑がられただの、取り立てて目立つ話はしていなかったが、やはりフジファブリック志村の件には少し触れていたな。その程度。

・PUFFY(Galaxy Stage)

で、Galaxy StageのトップバッターはPUFFY。まぁいつもの王道のセットリストって感じで、最後も「アジアの純真」で、これで終わりかと思いきや、最後に「もう1曲だけやります」って形で締めたのが、まさにフジファブリック志村からの提供曲「DOKI DOKI」。その曲はそれこそ「どこから切り取ってもフジファブリックの曲」って感じの、彼らの独特なリズム満載の曲で。色んなミュージシャンの曲をこなしている彼女達らしい面も感じたね。

・Perfume(Earth Stage)

昨年大阪CDJ以来だが、あの時はすし詰め状態でろくに見れなかった記憶があるけど今回は広い所で真ん中辺りで見ていたので結構快適に見られた。
しかしあ〜ちゃん痩せたなぁ。明らかに顔の輪郭が1,2年前から変わっている。
あれだけ「作った感の無い満面の笑み」が出来るアイドルって、何気にほとんどいないと思うんだが。
それに明らかにMCが昨年より数倍レベルアップしている(笑)。
いつもの「男子ー、女子ー、そうでない人ー」から始まる一連の声かけの後にTRFの「Survival Dance」→B'zの「ウルトラソウル」に行く定番の流れがあるが、その間に今回は突然「上の歯ー、下の歯ー、前歯ー、奥歯ー」と「おかあさんといっしょ」の「はみがきじょうずかな」を入れる、そのセンスには脱帽(笑)。どこからそういう発想が出て来るんだ。
あと、本人達が「茶番」と表現する、「後ろで水分補給して汗拭いてる間の3人の会話がわざと『マイクの電源切り忘れて客席に流れる』」ってシーンも(笑)
”Zero Gravity”のステージの演出が面白かった。サイコロみたいなのに座ったりその上に立ったりして。”Take me take me”の、椅子に座った演出に近い感じ。

・奥田民生ひとり股旅(Galaxy Stage)

何気に今奥田民生のソロの曲が聴けるステージってこれだけなんだが、相変わらずゆるいMCで笑わせながらひとりアコギ1本で歌うというこの形態がいいね。本当にこの人の声は「すごく通る声」だというのがこの形態で改めて良く分かる。
最後は事務所の後輩で交流の深かったフジファブリック「茜色の夕日」のカバー。というか、多分やるんじゃないかと期待していた。この形態でカバーするならこの曲しか無いと思うし。
後半に感極まって歌詞が出なくなった所もあり、場内にももらい泣きする客多数。

・木村カエラ(Earth Stage)

今回はこれまで見て来た時より随分、MCでの雑談っぽい時間がなくなっていた感じがする。
紅白で歌う”Butterfly”以外は、徹底して「アゲる」曲ばっかりのセットだった感。何だか紅白で出来ない分はここで全部やっちゃえ感があった。
改めて思ったが、彼女の一連のアッパーチューンの曲って楽器の音圧が相当な大きさなんだが、声が全然そういう楽器に負けてないね。アレは何気に凄いと思ったな。
そう目立った感じじゃないけど、地味に昨年より1曲1曲のクオリティが上がってる感あり。相当集中出来てる様なので、紅白も楽しみ。
ちなみに今回の衣装はMichael Jacksonのイラストの入った黒のTシャツに黒のパンツという全身黒ずくめ。何気なく、これも同じ事務所のフジファブリックに向けての気遣いなのかな、なんて思ったり。

・佐野元春 & THE COYOTE BAND(Galaxy Stage)

ちょうど最後の10分程度後ろから見ていたが、バックバンドの演奏のクオリティは今日のバンドの中で一番高い気がした。本人の「客を乗せる」スキルも相変わらず。

・坂本龍一(Galaxy Stage)

今日のアーティストの中でも明らかに1組別次元にいるかの様なステージ。ここだけ「クラシックのコンサート」をやってるって感じだった。客側が立ち見というのが何だか不自然な感じで(笑)
ピアノ2台でステージには教授本人のみ、もう1台のピアノは自動演奏(恐らく本人の演奏したのを記録させてるんだろう)での連弾、という演奏形態。何気に、自動演奏相手にあれだけ完璧に合わせられるピアノ演奏のスキルって凄いと思った。
MCは全く無し、ボーカルも無し、教授が1人で淡々とピアノ演奏すると同時に、ステージ後ろにはメッセージやイメージ画像が曲に合わせて流れていく。
最後はもちろん「戦メリ」の、あの”Merry Christmas, Mr. Lawrence”で締め。
教授本人が生で目の前で「戦メリ」を弾くなんてシーンに出会えて幸せです(笑)。

・flumpool(Moon Stage)

Earth Stageのくるりと迷ったが、あちらはちょっと教授のステージ後に移動時間の余裕が無いのと、折角だから今日ここで出演する紅白出演歌手は一通り見ておこうというのもあり、こちらへ。
初めて見たし曲も初めて聴いたが、一言で言うとすごく「真面目なバンド」だと思う。ある意味紅白向きかも。
ボーカルは他のバンドと比べてもかなり歌唱力のある方だと思った。とにかく全般的に欠点が少ない感じ。ただ、他のバンドから抜け出す為にはもう少しヤンチャな面とか、ぶっ飛んだ面があっても良い気もしたが。
うまく売れていけば、今後(音楽ジャンル的には)ミスチルっぽい立ち位置で行けるかもな、と、最後の曲なんか聴いていて思ったね。

・ユニコーン(Earth Stage)

こちらもGalaxyのBOOM BOOM SATTELITESと迷ったが結局馴染みの曲の多いこっちを選択。
いきなり「服部」「ペケペケ」と、一連の過去の名ナンバーで始まったと思ったら、新曲「半世紀少年」 あのユニコーンが生音一切無しのラップをやる、しかもそれをフェスのライブでやるってのも何だか。
「冒険」とかいう次元を越えてるな、ここまで来ると(笑)。他のバンドじゃ絶対にこんな曲を出すという「発想」すら出来んだろうね。
後半は「すばらしい日々」→「WOW!」という、サマソニ同様「16年のブランクがあえて無かったの様な連発」に続いて「大迷惑」で場内大合唱、定番の締めの曲「HELLO」で終わり。
でももちろんトリなのでその後アンコール、そこでやはり年末のフェスってことで、期待通り「雪が降る町」。ステージでは客席に向けて紙吹雪の演出もあり、完璧な締め。

思えばユニコーン復活のニュースの第一報は昨年の大阪CDJの12/31終了後、年明け早々での会場出口で流されていた。ちょうどあれから1年。
全国ツアーはやるわ、夏フェスには生き急ぐかの様に(笑)出まくるわでまさに完全復活を印象づけていた1年だったが、それの締めくくりとしては最高の内容でした。(まぁまだ大阪でもう1ステージやる訳だけど)

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ここ最近のフェスの中でも、中身の濃さではかなりトップクラスだったな。1日だけ参加の自分としては、こんなに1日に濃い人集めて後3日どうするんだろう、なんて思ったり(爆)

今日は幕張のホテルに1泊して、29日はそのまま大井競馬場に向かって東京大賞典(笑)、そのまま羽田空港から帰省。
というわけで多分今年のBlogはこれが最後でしょう。では良いお年を。

2009.12.14

今日の音楽小ネタ集(12/14)

絢香のラストライブが映画化!8日間限定で全国劇場公開

事務所も最後の最後まで何か回収出来る物は無いか、と必死になってる姿が何とも。

昔、いしいひさいちの「がんばれ!!タブチくん!!」の4コママンガのネタにあった第3回タイガース解散試合”とかいうネタを思い出した。

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東方神起、日本ファンクラブイベント中止

これまでは何か言われてもavex側はお決まりの様に「日本での芸能活動に支障はありません」と繰り返し言い続けてきたが、いよいよその決まり文句すら使えない状況に陥ってしまった様です。
さて、どう収拾付けるんでしょうか、この騒動。

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歌手の詩音容疑者、麻薬使用容疑などで逮捕

まぁ最近流行りの(爆)芸能人の薬物騒動だが、気になる一節はこれ。

県警が9日、別の事件の関連先として詩音容疑者宅を捜索し、ケタミンなどを発見した。

一体何の事件関連で家宅捜索受けてたんでしょう。この書き方だと今回のクスリとは「別」の件の様で。

詩音というと、他にも辻詩音とか宮脇詩音とか、女性歌手にやけに似た名前が多い芸名だが、他の名前そっくりさんの音楽活動に波及しないかどうか心配だな(苦笑)

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さて、先日のネタでも触れた、ロッキンオンの「第3のフェス」
これまで1日ピッチで情報を小出しに出し続けている訳だが、12/14時点で下記の通り実態が明らかになってきた。

・開催日時:5/15(土)と5/16(日)。
・場所:富士スピードウェイ
・内容:これまで日本のフェス、世界見渡してもない新しい内容

だそうだ(本日付)。

内容は明日もう少し詳細が出て来る様だが、気になるのはやはり時期と場所だろう。

時期は5月中旬 富士山麓ってこの頃どの程度まで暖かくなってるのかねぇ。
5月のフェスというと仙台の山奥でアラバキフェスってのがあるが、今年行ってみて、雨と超低温の環境の中立ちっぱなしで、結局体力の限界で途中で撤収したんだが、同じ様な状況にならんかが心配(^^;;)

でもそんなことよりもっと心配なのは会場の方だ。

富士スピードウェイでのフェスというと、今ではもはや伝説になっている、2006年7月開催のウドーミュージックフェスティバル。
これがどんな凄まじいフェスだったかは下記のリンク先に全て書かれているので参照。

ウドー・ミュージック・フェスティバル伝説

他、今では最も歴史あるロックフェスとして完全に定着したフジロックも、最初の第1回は富士山の三合目の会場だったが、台風直撃&管理不行き届きで現場の収拾が付かなくなって2日目以降中止という大失態をやらかしている。

そういえば、富士スピードウェイというと、音楽イベント以外にも、本来の役割である「サーキット」でF1が開催された時、こんな事があったなぁ(爆)

こんな感じで、富士山の麓でロックフェス、というのはある意味鬼門みたいな場所なのだが、そこであえて資本注入してチャレンジしよう、というロキノンの心意気は評価したい(笑)

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