フジロックフェスティバル(2014/7/26)に行ってきました。
てなわけで5年ぶりに1日だけ行って参りました。
今回久々に行って分かったことですが、フジロックはサマソニと比べると招致しているアーティストの方向性が明らかに年輩の音楽ファン志向であるにも関わらず会場の環境は宿泊施設・地理条件含めあきらかに年輩には厳しすぎる条件なので
・ホテルを予約出来ない限り年寄りには体力面で複数日参戦は厳しい
・雨具は当たり前として、長居するにはキャンプ用品の折りたたみイスは必須アイテム。とにかく座れる場所がほとんどないので
これは押さえておくべきですね。雨は5年前の経験ではそんなに気温低くもならんので雨具さえちゃんと着ておけばよっぽどの大嵐でも無い限りそんなに気にはならん。
まぁ今回行った土曜日は丸1日カンカン照りでしたが。
今回はラウドロック系はパスしてゆるふわマターリ系な人をあえて選定して見てみた。
まず朝イチは会場の一番奥のオレンジコートに中央アジア(ロシア国内)のホーメイの楽団(Huun Huur Tu)を途中まで見てその後グリーンステージへ。そこで3組続けて観る。
・ウルフルズ
活動再開後初の夏フェスかつフジロック初参戦とのこと。とにかくセトリがこの時間枠の中で考えられ得る最高な並びで。最後の「バンザイ」→「ええねん」の流れは最高だったな。
これまでのロッキン等含め、ライブ観たのは今回が初だが、あんだけ真っ直ぐで分かり易くてインパクト強い存在って実は絶妙のバランスで成り立っていて、この人達のフォロワーは出て来そうで出て来ない気がする。
・The Waterboys
結成31年目で初来日とのこと。特に事前に予習してきた訳でもなくぶっつけで観た。ちょうどこの時間にちょっと疲れが出て隅っこで座りながらぼーっとした頭で聴いていたので、特に後半はちゃんと聴けてないけど、代表曲”The Whole Of The Moon”を1曲目にやってくれたし、ベテランながらのクオリティの高さは感じ取れた。
・Travis
今回楽しみにしていたライブのひとつだったが、もう完全にこれまで色々フェスで見て来たライブの5本の指には入る素晴らしい内容。好きな曲みんなやってくれたし、何の曲取ってもこの人達の曲は聴いてる側を幸せな気分にさせますね。メンバーが全員ものすごく仲が良いのが観ていても分かるし。
2曲目の”Selfish Jean”とか中盤にやってくれた”My Eyes”が個人的には好きだが後半特に”Closer”から最後の”Why Does It Always Rain On Me?”までの流れは正に神展開でした。
その後フィールドオブヘブンに移動。
・The Lumineers
1日目はグリーンステージに出演して2日目はこのフィールドオブヘブンに登場。今年アメリカでは”Ho Hey”が大ヒットしていたが、個人的にはグリーンでじっくり聴くよりはヘブンの雰囲気で飲み食いしながら傍目にマターリ観るのがちょうど良い雰囲気に思えたし、バンドも会場の雰囲気に合わせてリラックスしてパフォーマンスしていた様に思えた。
日が暮れ始めた頃に隣のオレンジコートへ。
・Jake Shimabukuro
当然以前から名前だけは知っていたので興味半分で聴きに行ってみたがまぁ驚き。あのウクレレ早弾きはもはや変態の領域。日本の伝統的な曲を、と弾いた「さくら さくら」は完全にウクレレが日本のお琴と化していたし、別の曲ではウクレレから完全にエレキギターの音を出していたし、あそこまでくると逆に楽器がウクレレである必要性を感じないというか(良い意味で)。
・Arcade Fire
今回はほぼこれが主目的だったのでグリーンステージに再び移動。裏のホワイトのManic Street Preachersも大好きなので時間被ってなければ絶対観に行ってたのだがこれは仕方ない。(Manicsは2007年のサマソニでは観た)
CDは聴いていたがライブがどういうものかというのは噂でしか聞いていない状態で観たのだが、まぁ想像の遙か上の次元を行く内容で。曲ごとにメンバーが楽器を次々入れ替えるわ(特にレジーヌ嬢の「パーカッションでも鍵盤楽器でも演技でも何でもこなす」っぷりは凄まじい)、ドラマ仕立てな演出もあるわ、ハリボテの着ぐるみがなぜかYMO “Rydeen”のカバーで出て来るわ、最後の方にはど派手な紙吹雪と、確かに今のバンドの中ではエンターテイメント性という点では純粋にトップクラスなのは良く分かる内容。ラスト定番の”Wake Up”の場内全員大合唱での一体感は鳥肌モノ。
昨年サマソニでMuseを観て「3人なのにあの音の拡がり様が信じられない」という印象を持ったのだが、そういうレベルの音を出せるミュージシャンが3人から10人以上になって、さらに増えた人数分楽器の種類を増やして音を出したらどうなるか、というのが、このArcade Fireのライブを聴いての直感的な印象。
音楽自体もジャンルの区分け様がないというか、とにかくバラエティに富んでいて、いわゆる「オルタナティブロック」の究極の姿ですね、これは。
ライブ自体の雰囲気を少しでも知っていただく為に動画はPVではなく2007年のGlastonburyのラスト”Wake Up”を。
その後はウトウトしたりウロウロしたししつつ早朝まで現場に居着いて翌朝1番の電車で帰宅。このスケジュールではやはり1日が限界だな(苦笑)。
とにかく今回1日だけで、少なくとも自分がフェスで観たライブの5本の指に入るライブが2つ(TravisとArcade Fire)観られた、というだけで十分行った甲斐がありました。
さて、来月のサマソニは2日行くかどうしようか考え中だが、多分2日行きます。金曜晩のソニマニはさすがに体力的にパスする見込みですが。