皆さん、覚えてますか。
今月の10日、まさに先週だが、ニンテンドーDSでこんなソフトが発売されていた。
世間でこれが話題になっていたのはつい半年くらい前だったと思うのだが、民放の音楽番組に登場したり、紅白に出場する、しないなどと騒がれた上、結局は合間のコーナーに出場、その後は世間では話題にすら上らなくなった例のキャラである。
どうしてこんな、もうほとんどの人が記憶にも残っていないキャラでこんな時期にソフトを発売するのか?もう一度ブームを再燃させようとでもいうのか?そりゃ余りにも無駄な努力だろう、などと思って色々検索してみると、何となく理由が分かった気が。
下記は、インプレス"Game Watch"の、昨年12/4の記事。
セガ、カワイ音楽教室監修のリズムレッスンソフト(Game Watch)
昨年の12/4時点でゲームのパッケージデザインが公表されている、と言うことは、恐らく企画が立ち上がったのはこの「おしりかじり虫」がそこそこ売れ始めてシングルチャートの上位に顔を出している、昨年の秋頃であったのでは、と想像される。
電通のフレコミか、NHKのプッシュか、何かは知らんが、恐らく「このキャラは大ブレイクするに違いない」という想定のもとにゲームの企画・製作が秋頃始まって、何とか12月頃にはリリース出来そうな目処が立ったので、こういうプレスリリースになったんだろうと。
ところが皆さんご記憶の通り、このキャラ自体が、電通やNHKの期待とは裏腹に、この12月頃には既に人気はピークらしいピークも迎えず衰退を始めていた(^^;;;;)
かといってこれまで費やされた制作費を考えると今更発売中止するわけにもいかず、売れ行きがもはや期待出来ないソフトに対し人員・予算を今以上つぎ込む訳にもいかなくなって、少人数のスタッフで細々と制作を続けて、何とか4ヶ月経って完成までにはこぎつけた、と。そんなところだろう。
12月の時点で、パッケージまで発表されておきながら、リリース日未定の状態、というのは、恐らくもうセガとしてはこのソフトのリリースの優先度を相当低くおかれていたのでは、と想像される(笑)
これの制作担当にあてられていたスタッフの人達、2月や3月頃にはどんな気持ちでゲームの制作にあたっていたんだろう。だって世間ではもう話題にすらなっていないキャラで、もう発売前から売れるわけ無いのが確定している様なもんで。
多分絶望的な気持ちになりながら作業していたんだろうな、などと思うと、サラリーマンの悲哀を感じて、結構切ない(苦笑)
で、上のWebサイトにいくと、何とあのシングル曲の音源がフルコーラスで無限ループ再生。
あれだけ当時シングルを宣伝していた曲が、たった半年後に無料で流れ放題、垂れ放題ですよ。それでも話題にもなっとらんけど(爆)
流行物っていうのも、こういう姿見てると何だかむなしいなぁ。