パリ観光&ロンシャン競馬場・凱旋門賞観戦記
予告通り、パリ・ロンシャン競馬場に行って参りました。フランスは生まれて初の入国です。これまではトランジットでも通過した事無し。
まぁ現在ドイツに住んでるので、飛行機で1時間10分で空港まで行ける恵まれた環境な訳ですが。
土曜日の夕方にパリ入りして夜までぶらぶら歩き回った後、凱旋門近辺の安いホテルに宿泊。
充電用のコンセントがテレビ用1個しか無く、部屋もほぼベッドとバスルームしか無い。廊下も暗くて鍵穴に鍵を入れるのすらとまどうほど(もちろんカードキーなんて最新の設備もない)
海外、特に大きな都市の場合、ホテル代は中途半端にケチらない方が良い事を実感しました(爆)
さてそれはともかく、日曜日は朝早々にホテルをチェックアウトし、とりあえず観光地を順繰りに巡回。
で、観光はこの程度にしてパリの西はずれ、ブルゴーニュの森の西側にあるロンシャン競馬場へ。
メトロの最寄り駅であるPorte Maillot駅から無料のバスが出ている。
凱旋門賞というとみんな綺麗に着飾った貴族みたいな格好の人が多い、みたいな、いかにも田舎モンの発想っぽいイメージを持っていたが、いざ行ってみると客層は確かにこの週に限ってはスーツにネクタイの人の割合が多いものの、日本の競馬場に居がちなおっさんの様な格好の方も意外に多く、競馬ファンの客層って意外に日本も欧州も変わらんのかな、と。
但し女性はやはり鈴木淑子みたいな帽子被っている人が多かった(笑)。
競馬場に到着。競馬場の造りは何気に日本の競馬場に似ている。
あくまで個人的な感覚なので御了承頂きたいが(笑)、入場ゲートやスタンドの感じが一番近い日本の競馬場はJRAよりむしろ大井競馬場。スタンドなんかはむしろJRAの競馬場の方が豪華かも。
入場券売場及び入口。窓口で入場券を買ってすぐ脇の入口から入る。自販機は無し。
入場券。通常の日曜日は4ユーロだそうだが、凱旋門賞だけは特別に倍の8ユーロ取られる。
スタンドはこんな感じ。1Fなんかは、JRAの競馬場よりはちょっと小さめかな、と。座席も無いし。
スタンドの裏、パドック等のある側には、日本の競馬場と同じく食べ物や酒(ワインやシャンパンやビール)を売ってる店やら土産物店やらが点在して、人も相当多い。まぁ1年で間違いなく1番多い日だろうとは思うが。
で、馬券売場。マークシートもあるみたいだが基本的には窓口で口頭で買う。
一応英語も通じるが、いちいち種類とか流しとかボックスとか説明するのが面倒なので、
紙に組合せを数字で書いて買った。最初「流し」と「ボックス」を勘違いされそうになったが(笑)
ちなみに買った馬券は前走ニエル賞勝ちの1番人気の3歳馬・Bekhabad(ルメール騎乗)を軸に何点か流し。あえて人気どころの古馬Fame and Gloryとか、英ダービー馬のWorkforceは久々なのがいやだったのであえて消し。結局そいつにやられた訳だが(^^;;)
もちろんナカヤマフェスタとヴィクトワールピサにも流し。
で、凱旋門賞は第6レースだが、この日は第1レースから全部G1レース(笑)。でも他のレースに関しては馬が分からんのもあり馬券はパス。見るだけにした。
また、5レースのパドック以降は良い位置をキープしたくてパドックに張り付き。
パドックにも本馬場のレース実況するモニターがあるのでそれでも全然問題無い。日本の競馬場じゃまず有り得ないが。
ちなみに5レースのG1(1400mのフォレ賞)はペリエが勝っていた。他にも前述のルメールにスミヨンにと、日本の競馬にも毎年来ている馴染みのある名前の騎手がここでも良く出てきている。
これだけ全部G1レースとなると、やはり乗る騎手も相当一流しか出て来れない様で、当然騎手の数なんて全国中に相当な人数いるハズだが、どのレースにも大体「日本の競馬ファンなら名前を聞いた事のある」様な騎手しか出て来ない。
恐らく彼らは欧州の中でも一番トップクラスという事だろうな。
第5レースの前のパドック。
レース後は勝ち馬含め基本的に一旦パドックに戻ってきて、パドック内で表彰等が行われる。G1だからだとは思うが。
第5レースの表彰式でインタビューを受けるペリエ
その後いよいよ凱旋門賞のパドック。客席はもちろん、パドック内にも異様なくらい人だらけになる これは欧州の競馬ならではの光景。
(日本でもJCなんかでは結構関係者でパドック内に人が多い光景を見るが)
7番はナカヤマフェスタ。
蛯名騎乗で周回するナカヤマフェスタ。(もう周りが暗いのもあり、ピントを合わせるのも一苦労だったが、うまい具合に本人だけにピントがそれなりに合ってくれた)
同じく武豊+ヴィクトワールピサ。
パドックの客席側の柵には日本ではお馴染みの横断幕もあったが、さすがにロンシャンでは相当浮きまくっていた(笑)
でもこうやって応援に来ている日本人の心情はすごく理解出来る訳で。全然「恥ずかしい」とは思わないし、むしろ嬉しい気分になる。自分自身が日本でなくこっちに住んでるからかも知れんけど。
だって考えてもみて下さいよ。今まで日本で普通に競馬場に通って、普通にレースに出ているのを目にしていた騎手や馬が、こんな地球のほぼ裏側までわざわざやって来て、現地の超ハイレベルな馬ばかりが集まるレースに乗り込んで、日本と同じ様な姿でレースに臨んでるんですよ。
やっぱりその姿を目の前で見ると、結構グッと来る物がありますよ。
さて、レースについてはもう報道で散々伝えられているので御存知だとは思うが。
ナカヤマフェスタ2着は本当に惜しかった。
蛯名は完全に勝ちに行く競馬をした。直線はスタンドでモニターで確認しながら見ていたが、残り200m辺りでは見ていて正直「勝てる」と思った。
でも道中ヴィクトワールピサとほぼ同じ様な位置取りで馬群の内に居たWorkforceが馬群を割って伸びてくると、最後の100m位はほぼ脚色が同じで結局届かず。まぁ勝った相手には力負けだった。仕方ない。
水上学氏が書いていたが、非社台生産馬でしかも父内国産馬がこれだけ走ったというのは、日本の生産者にとってこんなに励みになるニュースは無いと思う。
米国産のエルコンドルパサーでの2着とは全然価値が違うと思うな、個人的には。
ヴィクトワールピサは馬群をなかなか捌けず最後もじりじり伸びはしていたが結局7着。弥生賞道悪で勝ってたから馬場が悪くても走れない馬じゃないし、ひょっとして距離の問題もあるのかも。
ナカヤマフェスタ、ここでこれだけ走ったんだから、個人的にはJCはパスで有馬に向かって欲しいな。今年からG1馬が有馬で上位に入るとボーナスが出るというルールが出来たし(明らかに有馬回避防止策だと思うが)。
個人的にも、各馬の陣営には、JCでその年の競馬を終わらせるよりは、みんな年末最後の総決算、という気分で見る側も臨んでいる”有馬記念”をその年の締めくくりのレースに選んで欲しい、と思う。
ーーーーー
で、凱旋門賞のレース終了した4時半前あたり、ビデオで着順を見直したところで、馬券も外れていたので競馬場から退散。
ホントはパドックの表彰式あたりも見て帰りたかったが、帰りの交通機関がどの程度混むのか予測しづらい所もあり、夜のドイツ帰りのフライトに時間の余裕を取る様に早めに帰る事にした。
個人的感想としては、競馬場の雰囲気は日本も欧州も意外に同じ、という点が最も大きい。
欧州ってもっと敷居の高い存在なのか、と思っていたが、競馬場に行ってみると全然そんな事は無かった。
日本人が多かったというのもあったかも知れんけど。
次はアメリカのブリーダーズC観に行ってみようかなー(爆)。さすがにそれは距離もあるしやめておくが(^^;;)
来年もぜひ行きたいので2,3頭ぜひともエントリーをお願いしたい。ナカヤマフェスタ陣営は来年も出る気満々の様だし(今年の結果なら、エントリーさえすりゃ文句なしに出走可能だろう)。楽しみ。
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