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« フェブラリーステークス(G1) 予想 | トップページ | 今日の音楽小ネタ集(2/26) »

2010.02.24

有料音楽配信売上実績の調査

ちょうどこれ、火曜日朝のNHKニュースでも取りあげられていたので、改めて数字を確認してみた。

日本レコード協会(RIAJ)のサイトで公開されていたデータ。

2009年第4四半期(10月~12月)および2009年年間有料音楽配信売上実績について

先日は2009年のCD売上が一気に昨年比10%以上減、という話題を取りあげたが、「じゃぁダウンロードや着メロといった配信の方はどうなの」という記事。

これ、ついでだからここ数年の数字も並べて見た方が傾向は掴めるので、2005年の年間累計から5年間分並べてみた。
すると、実に分かり易い傾向が見られた。

数字を並べてみるより、Excelで数字を拾ってグラフにした方が圧倒的に分かり易い。
下に示すグラフを参照。

・まず、「インターネットダウンロード」これはiTunes StoreやNapsterといったPC経由のダウンロードの年ごとのダウンロード回数及び売上金額の傾向。
(Rev.1)数量のグラフは、シングルとアルバム&音楽ビデオのオーダーが違うので2枚のグラフにしていたが、縦軸を2種類にして1つにまとめた。

Pcdownload1

Pcdownload2_2

2008年から2009年にかけて、若干シングル・アルバム・ビデオとも上昇度が緩くなりつつあるが、前年までの売上の伸びと比べてもそれほど大きく変化はない感じ。特にアルバムは非常に「堅調」というところかな。

・一方、携帯の、いわゆる「着うた」「着うたフル」が該当する「モバイル」の売上傾向。

Mobiledownload1_2

Mobiledownload2_2

PCのダウンロードとは大きく異なる傾向を示している事がお分かりかと思う。

最もハッキリと分かるのは、「着うた」を意味する”Ringtunes”の売上が、2007年をピークにここ2年で急落している事。
一方、PCのダウンロードで堅調だったシングル・すなわち携帯でいう「着うたフル」が該当する”シングルトラック”の方だが、2007年まではかなりの上げ幅で、2008年も若干傾きが鈍ってはいるものの堅調だったのだが、2009年になって一気に横這い状態に転じてしまっている。

このグラフを見れば、ちゃんと数字を分析出来る人なら、もう今年2010年は高い確率で「着うたフル」も2008年の着うたと同様にマイナスに転ずるであろう、と、容易に見当が付けられると思う。

こういう傾向を示している理由としては、「着うた」「着うたフル」のユーザ層がどういう人か、という事を考えれば何となくイメージが湧く。
「着うた」を積極的に使うユーザは、要するに音楽なんてサビの部分だけ聴ければそれで良い、という程度の、「超ライトな音楽ユーザ層」というところ。

そういうライト層が、一昨年あたりから急に、みんな「着うた」を積極的に購入しなくなり始めた、と。
そもそも「着うた」とは言っても、あんなのを着信音にしてしょっちゅう入れ替える、なんてのは、それほど多くの人がやるのは考えづらい。

で、ふと気付いたんだが、この「減り始めた」2008年って、年の当初に青山テルマの「そばにいるね」がヒットして、「着うたダウンロード世界記録」だか何だかで騒がれた、まさにその年な訳で。
皮肉なことに、あの曲のヒットをピークに雨後の竹の子みたいに似たもの同士の”着うた向け”「ラップ付きラブソング」とか「アンサーソング」のリリース&”着うた○万ダウンロード”的な宣伝が乱発し始めた、そのあたりから「着うた」自体の市場がシュリンクし始めた、という事になるな。
明らかにユーザがあぁいう曲の乱立に飽きてきた、という傾向を示しているのではないかと。

まぁ、おっさんの感覚で見れば、携帯電話で音楽を聴く、というのにかなり違和感がある(あ、iPhoneは別だよ。あれは逆に「電話機能が付いているiPod touch」だから(笑))のだが、そういう目で見ると徐々に携帯の着うたや着うたフルの売上が落ちて、PCダウンロードが堅調、というのはまぁ健全な姿かな、なんて思ってしまうのだが、これがレコード会社の立場だと全然深刻で。

なぜか、理由は簡単。
「インターネットダウンロード」と「モバイル」、双方の金額ベースの縦軸の「金額」のオーダーを比較すれば一目瞭然。市場規模が圧倒的に違うの。「着うた」市場はPCダウンロード市場の2倍・3倍以上のオーダー。
その、圧倒的に規模の大きい市場の売上がついに今年から金額ベースで前年比で減少に転じた、これは各レコード会社にとってはとてつもなくショッキングな数字だと思う。

上に予想した通り、もし2010に「着うたフル」のカーブが2008年の「着うた」の様に、10%超の売上減に転じてしまったら・・・トータルの売上減は今年の比では無くなる可能性が十分ある。
CDと配信が両方とも2桁%減なんて事になったら、もう目も当てられないなぁ。

以前からしつこい様だけど、今年・来年のうちに何社かメジャーの会社は潰れるか吸収合併されると思うよ、間違いなく。

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