当たりつつある悪い予感
先週発売のシングル・アルバムの週間ランキング(3/26付)が発表された。
シングルは宇多田が3週連続1位。3週目8万枚はまぁ順当な下がり方だが(w、他の曲の売れ行きレベルの低さにも救われた。
で、アルバムはもう言うまでもない。ミスチル"HOME"が69.3万枚で圧勝。前作の"I LOVE U"とほぼ同じ初動売上枚数(ちょっとだけ増)という結果で、前回のアルバムから1年経とうが2年経とうが人気は全く衰えていない事の証明。
今回のアルバム売上で、デビュー後のシングル+アルバム総売上枚数5000万枚突破。これはB'zに次ぐ史上2組目らしいが、ご承知の通りB'zとはリリースしているシングル・アルバムの枚数が全く違う。
ミスチルはトータルで45枚、との事で、何と1枚平均が100万枚以上。もうここまで来れば化け物級である。
このグループはデビュー以来メンバーはしっかり固定されており、小林Pとの関係も堅く、さらに桜井さん以外のメンバーがソロ活動をする、という事も全く無く、恐らく「解散」という事態の可能性の最も薄いグループのひとつだと思っている。
解散せずに今のレベルの音楽をキープしている限り、あと10年だろうが20年だろうが、今の売上はずっとあげられる存在だと思う。間違いなく日本の音楽史上に残るアーティストである。
一方、あちらこちらで騒がれているのが、エロエロ魔人倖田來未のアルバム・シングル両方での惨敗。
アルバムは限定盤で仕方ないとはいえ(そもそもavexはどの程度の限定盤にしたかったのかもあやふや)16万枚台は最近新興勢力の女性ソロアーティストが絢香・伊藤・カエラと続けてこぞって20万枚近辺の数字を出している(恐らく再来週発売のYUIも30万近くは行くだろう)中でベストでこの数字はかなり頂けない。
中島美嘉の15万枚台も以前の彼女と比べると寂しい数字だが、まぁこちらはこの1年間かなり色んな路線に冒険していたものの集まりというアルバムであり、弁解の余地はある。(今年に入ってまた王道バラード路線に戻してきており、こちらはそのうち回復するだろう)
さらに、アルバムと全く異なるシングルリリースしたのがなんと6万枚台で宇多田の3週目に遠く及ばず2位。こちらもレミオロメンが以前の勢いあれば2位も危なかった。アルバムよりむしろこちらの方が深刻では。
いくら売れ筋路線からちょい外れた曲とは言え、2年連続レコード大賞&ゴールドディスク大賞の歌手のシングル売上枚数ではないと思う。
ここで、昨年のうちからずっと書いていた「不安」がそろそろ現実味を帯びてきた感がある・・・
明らかに彼女の場合、人気ばかりが先行している状況であり、売れ行き枚数もすごいしメディアへの露出度も相当なものだったが、じゃぁ皆さん、
彼女の曲ですぐ今歌える(歌詞は知らないにしてもサビのメロディーくらいは口ずさめる)曲がありますか?
ほとんどの人はなかなか思い浮かばないはず。
宇多田にしても浜あゆにしても、安室奈美恵にしても、もっと昔でいうと松田聖子・中森明菜にしても、トップに立った歌手には必ず、男女問わず誰にとっても1曲位は「メロディーを大体口ずさめる」曲があるはずである。
彼女の場合はそれが何故か無い。なのに人気がある。
この状態を、特に昨年後半あたりから、ずっと不自然だと思っていた。
ちょっとここ1,2年の人気の仕方を見て、若干バブルっぽい感じを持っていた。
今回の結果が「人気バブルがはじけてしまった」という事で無ければ良いが。
少なくとも、彼女の陣営は、曲の売り方をもう一度見直す必要があると思う。
シングル・ベストアルバムの乱発・タイアップの乱れ打ちで、これまでは乗り切ってきたが、いよいよファンもあまりに大量のリリースの連続に反発を始めた、という結果だと思う。ファンが「出された物を買わない」という選択を始めたと。
2,3年前、まだ今の様な人気では無かった頃、彼女のPVを始めて見た時の事を少し覚えている。
はっきり言って、当時と今ではキャラクターは変わっていない。でも当時のVを見ると、やはり「もっと人気になりたい」という向上心の固まり、みたいな雰囲気を確かに感じた。
今の彼女を見ていると、一気に頂点に近い人気になったところで、また人気が落ちてくるのをあまりにも怖がりすぎている様に見える。あまりに短期間のサイクルでのシングル・アルバムリリースは、「ちょっと間隔を空けると自分が忘れられてしまうのではないか」とでも思っているのでは?という感じ。
個人的には、彼女はここで3ヶ月でも半年でも、一旦リリースの休みを取るべきだと思う。ライブに専念する、というのでも良いし。
大体普通のアーティストはアルバムを1回出すとライブツアー&制作期間でリリースは間隔が空くものである。そういう期間を設けるべきだろう。
今のペースでずっとまだ今後続けてしまうと、本当にアーティストとして消耗してしまい、取り返しの付かない事になってしまう気がする。
上にも挙げたが、今はとにかく彼女の代わりの役割を務められる若手女性アーティストはいくらでもいる状況なので・・・
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はじめまして、金魚花火と申します。
僕も、倖田の最近の人気は、はっきりいって半分はバブルでしかないと思っていました。例えば彼女は12週連続シングルリリースという前代未聞の企画を行い、それらのシングルをまとめたアルバム「BEST~second session~」は176.9万枚売れました(オリコン推計)。他の主な女性人気アーティストの最近のアルバムセールスと比較すると、浜崎あゆみ「(miss)understood」が87.7万枚、大塚愛「LOVE COOK」が83.2万枚、宇多田ヒカル「ULTRA BLUE」が89.5万枚、中島美嘉「BEST」が113.9万枚であることを考えるとまさに大変な数字ですね。ところが、これほど売れているのにもかかわらず、12週連続シングルのうち何曲知っているのかと聞かれたら、CDを聴いた人以外はほとんど知らないわけなのですね(ちなみに12週連続シングルのうち一番売れたのは「you」の19.0万枚、「No Regret」の13.1万枚でした)。まさにCDを買った約200万人くらいしか彼女の楽曲は知られていない、まさに約200万人のみの閉じられた世界だといっても過言ではないかもしれませんね。だいたい12週連続シングルと言っても、その奇抜なCDリリース手法ばかりが話題になって、肝心の楽曲そのものはあまり話題になりませんでしたからね。だから、「これからは浜崎あゆみではなく倖田來未の時代だ」という芸能メディアの宣伝や、「12週連続でシングルを出すと言うなんだかすごいことをやっているな、どんな曲なのかちょっと聴いて見ようか」という感じでCDを買った人がほとんどのような気がします。
もっとも、このアルバム以降に出された「恋のつぼみ」「4 hot wave」「夢のうた/ふたりで・・・」といったシングルはいずれも30~40万枚前後のセールスを記録し、「恋のつぼみ」では着うたが200万ダウンロードを記録するなど、彼女の楽曲の世間への浸透度は高くなったのだけれど、昨年末に出たアルバム「Black Cherry」は98万枚と、前2作のベスト盤よりセールスが半減しているのだから奇妙なものですよねえ。
・シングルセールス→
http://www7a.biglobe.ne.jp/~yamag/kodakumi.html
・アルバムセールス→
http://www7a.biglobe.ne.jp/~yamag/al_kodakumi.html
投稿: 金魚花火 | 2007.04.16 19:19
金魚花火さんコメント多謝。
(出張先の中国では何故かこのブログページ自体が開けないのでコメント返しが遅くなりました。本日ようやく日本に戻りました)
色々と細かいデータ提供ありがとうございます(w
何というか、やっぱり今回のシングルの低迷で徐々に人気低下に入っていってしまうんでしょうかねぇ。今の彼女見てると、何かもし人気が落ち始めてしまったら早い気もする。avexもネタを使い果たした感じもするし、ちょっと心配ですね。ただ現時点でエロエロに取って代わる存在をavexが抱えている訳でもないし、あの会社も結構深刻な状況なのでは(だから年度末にあんなにベストアルバム乱発するのか?)
投稿: aipo | 2007.04.22 22:50